こんにちは。
日本で就職活動をしていると「なんでこんなことを聞くんだろう」と思うこともあるかもしれません。
「自分の国ではありえない」「これは差別だ」と決めつける前に、何故面接官がこの質問をしたのかを考えてみましょう。
そして、まずお伝えしなければならないことは、あなたの国の常識が日本の常識ではないことです。実例を交えてご紹介していきましょう！

質問の意図を知る

どうしてわが社を志望したのか？

これは文字通り、なぜ自社を選んだのかをききたいために質問されます。 いわゆる志望動機です。面接でほぼ必ず聞かれると考えてください。会社の理念なのか、社長の想いなのか、どんなことに惹かれて志望したのか、具体的に答えられるようにしておきましょう。
他よりも給料が良かったからなど、待遇面で選んだという返答は決してしてはいけません。

プライベートを聞かれる

これは、何故？と疑問をもつ留学生も多いようですね。例えば国籍や、家族構成などがあげられます。聞かれるタイミングにもよりますが、こういった質問はアイスブレイクであったり、後から質問するときの参考にしたり、またプライベートではどんな立ち位置にいるのかということを知るために聞かれるものです。
結婚したら仕事を辞めますか？ときかれていやな気持ちになったという話も聞きますが、これは3年後などやっと一人前になったころに仕事を辞められてしまうと、企業にとってはかなりの痛手になってしまうため、続けてほしいという気持ちでたずねているようです。

○○だったとしても入りたいですか？

イジワルな質問ですが、「それでも働きたいですか?」ということですね。「絶対に嫌ならうちには合わないよ」、「こういうことがあっても文句は言うなよ」という意図も含まれています。
例えば休日出勤、残業などがあるけどいいですか？と聞かれることが多いようですね。それだけ自社に入りたいと思う気持ちは強いですか？という意図も含まれていますが、本当にどうしてもいやだと思ったら、その会社は諦めましょう。

あなたを○○に例えるとなんですか？

色、動物、食べ物などいろいろなパターンがあるようですが、共通しているのは、自分がどんな人間なのか、自己分析をできているのかを問う意図があります。「何となく◇◇っぽいですかね。」という返答は求められていません。
自分はどんなタイプなのか。例えば「チャレンジしようといつも思っている」のか「誰かのサポートをしたいと思っているのか」をきちんと把握している必要があります。自分が思っている自分はどんな人間なのかをもとにして聞かれたものに当てはめて答えればいいのです。

という回答ができますね。
ポイントは、必ずポジティブなことを挙げることです。○○の経験からこう思うからですなど、具体的なエピソードを交えて伝えることができると、説得力が増します。

○○することが出来たらどうする？、○○するとしたらどうする？

これにはあなたが柔らかい頭で臨機応変に対応できるかどうか、考える力があるのかを見てています。
例えば「無人島に何か一つ持って行けるとしたらどうする？」という非現実的な質問をされる場合もありますし、「このファイルを見て自社の弱い点を挙げてください」といったものがあります。
種類が多いためここでは紹介しきれませんが、突然聞かれても慌てずに落ち着いて対応できるようにしましょう。

あなたのオススメの映画はなんですか？

どんな映画を見ているかで合否が決まるわけではありません。この質問で見られているのは、プレゼンテーション能力ですので、どんな映画を答えても良いのです。質問に対する答えが、担当者の興味を惹くものであるか、考えをわかりやすく伝えることができるのかがあるかどうかです。この質問のバリエーションとして、本の場合もあります。頻繁に聞かれる質問ではありませんが、いつ聞かれても良いように、答えは用意しておきたいものです。

まとめ

いかがだったでしょうか？
質問には意図があります。「差別だ！」「わざと落とそうとしているに違いない」と思わずに、何故企業がその質問をしてきたのかを考えてみましょう。

自己PRや学生時代に力を入れてきたことなどは、ほとんどの学生がスラスラと答えられるものです。ここで他の就活生と差を付けることは難しいのです。変わった質問ほど、その人の本質を見極めようとしていると思ってください。雑談のような質問でも、ただの雑談として終わらせてもいけません。 裏の意図を読み取ることで、逆に企業が求めている返答を言えるようになりますよ。