皆さんは、日本で仕事を探すときに大きな有名な企業ばかり希望していませんか？？
確かに就職活動が終わると、「A君大手に決まったなんてさすがだね」「なんだかんだ、大手企業に入った人も多いよね」「自分も本当は大手企業に就職したかった！」など、色々な声が聞こえるでしょう。

誰しも、大手に就職することを憧れます。なぜなら“知名度が高い”＝プライドを支えますし、待遇もしっかりしているところが多いからです。でも、大手企業に入るのはどれくらい大変なことなのでしょうか？？

日本の大手企業は全体の何％？

みんなが憧れる大企業ですが、日本の【大手企業】と呼ばれる会社は全体のわずか0.3％しかありません。日本の経済を支えているのは、その他の99.7％を占め430万社ある【中小企業】であると言えます。もちろん430万社と言っても、世界トップクラスの技術を持つ企業から地元に根ざした小売商店までその規模はさまざまですが、就職優良企業は多く存在します。

海外では大手企業に入ることが「良いこと」という価値観があるかもしれませんが、日本には大手でなくても素晴らしい中小企業が沢山存在するということを、是非知っていただきたいと思います。中小企業でも○○部品は世界シェアNO.1などという企業はざらにあるのです。

そこで本日は、中小企業の魅力を紹介したいと思います。

そもそも中小企業って？

まずはそもそも中小企業ってどれくらいの規模の会社のことを指すの？と疑問を持たれた方のために、さらっと定義をご紹介します。

※「法人税法」では業種に関係なく、資本金の額が1億円以下の企業が「中小企業者」と定義されています。

これに対して各業種のトップを占める数社～十数社が、大手企業と言われます。

中小企業の魅力

1. 急成長している企業が多い

日本には、独自の製品・サービスを産み出し、急成長している中小企業がとても多く存在します。大手に負けないくらい経営も安定しており、給与もしっかり払える企業が実はたくさんあるのです。

皆さんは、規模が小さい中小企業は「不安定」「会社がつぶれるかもしれない」という不安を持つ学生もいると思います。しかし、企業規模と安定性はあまり関係していないと思います。

現に、倒産まで行かずとも東芝や三菱自動車などの大手企業が窮地に追い込まれていますし、あの総合商社もほとんどが資源安で赤字損失を出しており、大手もいつ傾くか分かりません。日本企業ではないですが、あのリーマンブラザーズも破たんしました。

このため、「安定している会社に入ることを目指す」より、「成長できる会社で働き、どこでも活躍できる人を目指す」方がキャリアの観点から見ても安定しているのが、今の世の中だと思います。

2. 中小企業でないとできない経験

急成長している中小企業の中で働けば、以下のような経験が出来るでしょう。

• 大手企業では任されない責任のある仕事を早くから任される
• 自分で仕事を作っていくことができる
• 自分が会社を動かしているという感覚を感じながら仕事ができる

つまり、働いている自分も急成長することができます。

大手企業の場合は、入社して2～3年は重要な仕事に関われることはあまりありません。新卒社員は先輩社員の隣でじっくりと仕事のやり方を学び、何年も経験を積まないと重要な仕事に関われるチャンスはあまりやってこないでしょう。

3. 年齢ではなく、実力で評価

これは中小企業の中でも、特に若く活発なベンチャー企業に関して言えることですが、会社自体のフットワークも軽く、新入社員のアイデアであっても有用なものなら積極的に取り上げてくれます。

大手であれば、そうは簡単に新入社員のアイデアが通ることはないでしょう。これに対し、ベンチャー企業では新卒やベテランといった経験の長さはほとんど問題になりません。

おわりに

中小企業の魅力、いかがでしたか。
大手企業の内定を勝ち取れる人はほんの一握りです。知名度にとらわれずに、企業の中身を見て、自分は将来どうなりたいのかを見極めて、自分の活躍できる場を選択すれば明るい未来が待っているでしょう。