2019年7月 ベトナム海外採用説明会参加
建設機材レンタル業 採用担当K様
2019年7月 ベトナム海外採用説明会参加
建設機材レンタル業 採用担当K様
★ 今までの求人の満足度と外国人採用の満足度
【海外採用説明会実績】
・応募者数 30人
・面接権の獲得者数 15人
・内定数 3人
・承諾数 3人
NSA)
この度は複数名のベトナム人の採用、おめでとうございます!まずは御社の現在の事業の内容についてお教え下さい。
建設機材レンタル業 採用担当K様(以下 K様)
弊社は1996年に創業した、高所作業車を取り扱う会社です。埼玉県の川口に本社を置き、埼玉県内には8拠点、神奈川に3拠点、東京に4拠点、そして栃木にも1拠点を展開しています。
NSA)
埼玉県内のみならず、かなり広範囲で事業をされているのですね。
K様)
そうですね。私たちは高所作業車を取り扱っていますが、創業時は様々なことが手探りで、最初の1台から100台まで広げるのはとても大変でした。それが100台から200台になるのは当初の半分の苦労、さらに200台から300台に増えるのはさらにその半分の労力に。後半になるに従って成長スピードが上がって、今に至ります。
NSA)
段々とノウハウもたまってくるのですね。ですが、それだけ順調に広がっていくというのは、とても早いペースでスタッフの増員が必要になるということでもありますね。
K様)
そうなんです。やはり一番苦労するのはその部分です。これまでとにかく様々な形で雇用を増やす努力をしてきたんですよ。埼玉県の雇用対策も色々と試しましたし、ブースを出展したり色々なところに求人を出したり…。しかしとにかく日本人採用がうまくいかなくて。当初は私自身が採用もやりつつサービスマンとして現場にも出ていましたが、「このままじゃ会社の成長がここで終わってしまう。これではだめだ」と感じて、会社に頼んで採用に専念することにしました。
NSA)
事業所の拡大に合わせた採用計画を実現するために、採用に専念されたのですね。それはいつ頃のことでしょうか。
⬛️外国人採用を検討した数週間後には数名の採用が実現
K様)
昨年(2018年)の春頃です。そこから11月頃までの半年ちょっと、上で挙げたような様々な方法を試して採用を確保しようとしましたが、全然うまくいきませんでした。今の時代、若手の日本人を採用して育てていくのは本当に難しいんですよね…。そこで「外国人採用」に目を向けてNSAの小宮さんに相談したところ、すぐに求人募集から採用までの流れを教えてくれて、二週間後には面接が実現しました。
既に入社している先輩外国人社員たち
NSA)
相談から面接まで二週間!それはものすごい早さですね。それだけ早いと、社内の根回しも大変だったのではないでしょうか。「外国人を採用する」というのは、なかなかハードルが高いのでは、と思います。
K様)
社内は、事前に根回しをしていたのですんなりと進みました。私が外国人採用に踏み切った理由には、「日本人の応募が来ない」「せっかく入ってもすぐに辞めてしまう」「まだ実力も無いのにお金の話ばかり」…という、日本人採用に関する様々な課題がありました。こういった情報も社内で共有していたため、反対意見どころから「それなら外国人が住めるような住居を用意しよう」と8人が住める新築のアパートまで用意してくれたんですよ。
小宮さんの素早く手厚い対応のお陰で、依頼から数週間後には非常に日本語スキルの高い4名の採用が実現しました。
⬛️海外採用説明会では、ベトナム人の人生を賭けた真剣さに緊張
NSA)
数週間で4名採用とは。そしていきなり新築の外国人寮ですか!そこまでの環境が整ったらあとは採用するだけですね。前回の採用を経て、今回はベトナムの現地の海外採用説明会に参加されたわけですが、いかがでしたか?
K様)
最初の採用は既に日本に住んでいる方々の面接でしたが、今回はベトナムへ行っての面接です。彼ら・彼女らはこの面接に通らなければ日本に来ることができないので、真剣度が全然違いましたね。「これは人の人生を決めるんだ」という緊張感が、私の方にもすごく生まれました。
NSA)
今回現地では何名の方にお会いされたのでしょう?
K様)
事前に小宮さんの方で書類選考を済ませてくれていたので、私は通過した15名全員にお会いしました。15名もいると本当に色々な方がいましたね。日本語がとても上手な方からまだあまり話せない方、ちょっと話しただけで「この人はすごいエリートなんだろうな」とすぐに分かるような方も。
中には自分が住む予定の日本の町のことをしっかりと調べて、ゴミ出しが何曜日とかこんなルールがある、など色々と私にプレゼンしてくれた方も。こういう方は、本当に日本に住みたい熱意が伝わってきましたね。
⬛️「この子がもし成長しなくても愛せるか」が採用基準
NSA)
日本に住んだ時のプレゼンはすごいですね。20名の方にお会いして、最終的に何名採用されましたか?またその決め手はどこだったのでしょうか?
K様)
今回は整備士2名を採用予定でしたが、英語とパソコンスキルに長けた非常に優秀な女性がいたので、急遽会社に電話をして「自分のアシスタント(総務経理)としてもう1名増やしたい」と頼み、3名を採用しました。
私は経験よりも人間性や、「本当に日本で働きたい」という気持ちを重視して採用しました。普段から私の面接のモットーは「もしこの子があまり成長しなくても自分は愛せるか」というところなんです。彼らがどんなに優秀だったとしても、まずは来日後に色々と教えて育てなければならないので、その時に私が責任を持って可愛がられるか、というのはとても重要なポイントです。
今回採用した人は皆第一印象もとても良く、特に整備士の二人は、会社で働いている姿がすんなりイメージできたのも決め手になりました。
NSA)
確かに、「一緒に働きたい」「育てたい」と思えることはとても大切ですね。御社には既に複数名の外国人が働いていて、今回の採用でさらに数名入社されます。外国人スタッフに期待することを教えてください。
K様)
私は「外国人だから」「日本人だから」という意識は全くなく、日本人と遜色のない仕事をして欲しいと思っています。実際に、数カ月前に入社した方の中には、現場で仕事を覚え、もうすぐ当初の希望の営業に異動になるスタッフもいます。既に働いている外国人の先輩社員が活躍していると、後から入る外国人社員もモチベーションが上がると思います。
活躍の場はどんどん与えるので、仕事を覚えて一日も早く国籍関係なく活躍してほしいですね。
また、今まで私たちの会社は色々なことが他社に比べて遅れていたので「外国人が活躍している会社」として先を走りたいという思いもあります。そのためにも、私も会社も外国人の方々が活躍できるよう応援していきます。
⬛️海外採用面接会では不安も不便も全く無し
NSA)
今回ベトナムで海外採用面接会に参加された感想を教えてください。大変だったこと、戸惑ったことなどはありましたか?
K様)
いえ。事前の求人や書類審査も含めてですが、現地での手配から全て営業の小宮さんが手厚くやってくださって。そのきめ細かさがすごい!
以前他の人材紹介会社に依頼したこともあるのですが、あまりの質の違いにびっくりしました。ベトナムに行っても全てのお膳立てをしてくれているので、私はそれに乗っかるだけ。小宮さんに任せていれば何も不安はありません。
先ほども言いましたが、面接に来ている方々はここで日本に行けるかどうかで人生が変わるため、まるでとんでもないオーディションの審査員になったような気持ちでした。私自身も得るものがとても大きかったので、次はうちの社員にも彼らの真剣な姿を見せたいと思っています。
⬛️面接では、真剣な小さな声も決して聞き逃さないように
NSA)
それでは最後に、外国人採用を検討されている人事担当者へのアドバイスをお願いいたします。
K様)
私が面接の時に意識したのは、「小さなところもしっかりと見る」「ちょっとした変化球の質問をする」ということです。日本語があまり上手ではない方も一所懸命に想いを伝えようとしているのでその「姿勢」を見たり、小さなことでもきちんと聞こうと心掛けました。
また、皆さん面接の練習をしてきているので決まりきった質問、例えば「なぜ日本で働きたいのですか」「日本のどんなところが好きですか?」などはすらすら答えられますが、スタンダードな質問から外れると急に答えに詰まってしまいます。でもそういうところにこそ、人間性と本音が垣間見えますよね。面接に来た方々の真剣さに圧倒されますので、迷っているならぜひ人生の重要なオーディションに参加してほしいと思います。
⬛️研修担当「面接で会った時から、一緒に働くのが楽しみになりました」
<外国人の研修担当 車輌管理課統括係長 F様 以下F様>
NSA)
外国人の教育担当としてこの数カ月現場で色々指導をされています。外国人を教えるのは初めてかと思いますが、4名の外国人と働いてみていかがですか
F様)
みんなとても真面目で一生懸命で、下手な日本人よりずっといいと思っています。彼らは基本的にうちの会社の技術のスキルは持っていないのでゼロから教えていますが、日本語も理解できているので、私の中では日本人を教育するのと何も変わりません。外国人だからとか日本人だから、など全く分けずに、一緒に指導して います。
外国人の方が日本人よりずっと仕事に対してハングリーだと思いますよ。
NSA)
では、特に戸惑ったり文化で困ったことはなかったですか?
F様)
一人イスラム教徒がいるのですが、最初彼はそのことを私たちに言っていなくて。イスラム教は断食やお祈りなど、独自の風習が色々ありますよね。そういうのを私たちに言わずにこっそりとやっていたようなんです。それはとても苦労があったと思うので、今は私たちも理解して環境を整えています。
NSA)
なるほど。本人は気を使っていたのだと思いますが、御社としてはちゃんとその環境を整えてあげているのですね。それは嬉しいと思います。最初に「外国人が入社する」と聞いた時は、どのような印象でした?
F様)
正直に言うと、私自身が今まで外国人と接したことがほとんどほ無かったので、最初は少し不安はありました。でも面接で彼らに初めて会ったら、とにかく真面目で良い子たちなのでとても印象が良くなって、むしろ「早く入ってきてくれないかな」という気持ちに。実際に入社してきたら、仕事に対しても非常に真面目てとても驚いています。
また全員がとても仲が良く楽しそうにやっているので、それは嬉しいですね。
NSA)
本当に非常にうまく回っているのが伝わってきます。それでは最後に、今後外国人を指導する立場になる方へアドバイスをお願いします。
F様)
とにかく「外国人」という偏見を一切持たずに、フラットな気持ちで接するのが良いと思います。ニュースなどで悪いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実際に働いてくれる彼らはとても真面目で、何も問題や不安はありません。
彼らは日本語も分かるし、また日本の文化・働き方を理解しようとしてくれるので、こちらもことさら「外国人」と意識せずフラットに接するのが良いと思います。
⬛️既に働いている外国人社員への取材
★ガリさん(インドネシア 29歳)
<日本に来たきっかけ>
大学で日本語を学んでいたため、卒業後はインドネシアの日系企業に就職しました。日系企業で働いているうちに友人に「日本語が話せるのだから、日本で働くことにチャレンジしてみたら?」と言われて、「そうだな、頑張ってみようかな」と。それで今から数年前に、日本の会社に応募し、数十人の中で一人だけ採用してもらって来日しました。
そこで実習生の取りまとめなどを経験して、インドネシアに帰国後、こちらの会社の面接に受かって今に至ります。
<日本で働いて大変だったことは?>
最初は本当に右も左も分からず、友達も一人もいなくて辛かったですね。また私はイスラム教徒なので、食べるものも色々と困ることがありました。
<日本で働きたい外国人にアドバイス>
まずは語学力を磨いてください。どんなに想いがあっても言葉が通じないことにはどうにもなりません。また、例えば日本にははっきりした四季があるなど、日本の文化をよく知ることも大切です。東南アジアは寒気と雨季だけですが、日本は場所によっては40度くらいの気温差があるので、そういったことを知らずに日本に来ると大変です。
それから、日本はとても時間や礼儀に厳しい国なので、「時間厳守」「先輩後輩の関係」などもしっかり守ってください。このような日本独自の風習を色々知っていた方がすんなりなじめると思います。最後に、母国でどのような経験があったとしても、日本で初めて働くなら謙虚にゼロから教えてもらわなければなりません。変なプライドは持たずに頑張ってください。
★チャウさん(ベトナム 28歳)
<日本に来たきかっけ>
ベトナムで短大を卒業しましたが、「海外でもっと勉強をしたい」と思っていました。その時に日本はアルバイトをして学費を稼ぎながら留学できる事が分かり、日本への留学を決意しました。大学では奨学金をもらって合計6年間日本に住むことができ、その間にすっかり日本が好きになり、「日本で就職をしたい」と思うようになりました。
<日本で働いて大変だったことは?>
最初に日本に来た時は本当に一人で、家族も友達もいなかったので不安で寂しかったです。また最初に働いたのは仙台だったので、冬の寒さも厳しかったですね。でも日本人は優しいので、すぐに日本の生活にも慣れていきました。
<日本で働きたい外国人にアドバイス>
まずは日本語をしっかりと勉強してください。言葉が分からないことにはコミュニケーションも取れず、周りの人も助けることができません。また「時間厳守」「左車線」といった日本独自の文化も、しっかりと知っておきましょう。
チャウさん誕生会の様子
<チャウさんの日本での夢は?>
今は、大きな車や機会をボタン一つで簡単に動かせるのが、まるっでおもちゃみたいでとても楽しいです。ですが慣れてきたら、これだけやっていたら飽きてしまうでしょう。だからこそ「単に機械を動かす」だけではなく、全体の流れを把握してあちこちのフォローをしたりサポートしたりと、様々な動きに対応できるようになりたいです。また、車の故障も直す事ができるように、修理のスキルも身に付けたいです。
今の段階ではまだまだ「仕事を完璧にこなす」という状況ではありません。石の上にも三年と言いますし、まずは三年間、腰を据えてしっかりと学んでいきたいです。
★リョウさん(中国マカオ 28歳)
<日本に来たきっかけ>
私は学生時代日本語専攻ではなかったのですが、日本語に興味があって日本語の塾で勉強をしていました。塾で4,5年勉強して卒業し、それからしばらく経ってから「もっと日本語の勉強をしたいので、日本の仕事を紹介してほしい」と塾の先生に相談したところ、神戸にある日本語学校を紹介してもらいました。
そこでN1に合格して大阪で働き始めたのですが、「ここは私がテレビで見ていた日本とはちょっと違う」と感じて、関東で働きたいと思うようになりました。そこで面接を再度受けて、こちらの会社に転職することになりました。
<日本で働いて大変だったことは?>
仕事というより生活面になりますが、私が最初に住んでいたところはスーパーなどがとても遠くて、免許がないので不便に感じました。またマカオ出身者に日本では全然会えないのもちょっとストレスでしたね。
<日本で働きたい外国人にアドバイス>
まず「自分は何のために日本で働くのか」という目的意識をしっかりと持ってほしいと思います。目的意識がはっきりしていたら、辛いことも乗り越えられると思うので。また、母国のテレビなどで日本の様子を色々と見て憧れていると思いますが、そのほとんどが東京なので地方だと全然違います。テレビで見た姿=日本、ではないことを理解してください。
日本はとて四季がはっきりした国で雪が降ったりするので、特に東南アジア出身の人は注意してください。
★ズンさん(ベトナム 25歳)
<日本に来たきっかけ>
5年ほど前にテレビで日本の様子を見て、とても豊かな雰囲気に憧れを持ち「私も日本で働いてたくさんお金を稼ぎたいな」と思うようになりました。それから日本語学校で2年、専門学校で2年学び、こちらで働き始めました。
<日本で働いて大変だったことは?>
日本でもベトナムでも仕事の大変さ、例えば「深夜に働いて寝不足になる」といったようなことは大体一緒です。なのでそういったことが大変とは感じないですし、他にも特に辛いと思うこともありません。日本には自動販売機がたくさんあったりして便利なので、むしろベトナムの方が不便だったと思います。
<日本で働きたい外国人にアドバイス>
日本で働きたい人は、まずは日本語をしっかり勉強してください。最低でもN4レベルはないと、働くのも生活するのもとても大変です。それから健康管理も大切です。病気になってしまったら何もできないですから、勉強しすぎ、働きすぎに注意してください。
日本はベトナムと同じではないですが、どこの国にも働く上で「大変なこと」があるのは一緒です。なので、それを一つ一つ乗り越えるべく自分自身の力で頑張ってください。
<ズンさんの日本での夢は?>
こちらの会社は、色々なお客様に会えるし日本人とも一緒に働けて、私にとってはとても働きやすい会社です。なのでずっとこの会社で頑張りたいです。これからもっとチャレンジして中型や大型免許も取得して、少しでも長く働き続けて会社に貢献したいと思っています。
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